簡易軌道は北海道の原野を開拓するために入植した人々のために道路の代わりの交通手段
として建設されたもので、始めの頃は馬車軌道だったものが多かった。
戦後になって改良工事が行われ、自走客車(ディーゼルカー)が使われるようになった。
貨物(主に生乳)輸送を行っていた簡易軌道ではディーゼル機関車が使われ客車と貨車を牽い
ていた。
北海道開発局(一部は北海道庁)が所有し、管理を地元の町村に委託していたため、町(村)
営軌道と呼ばれていた。
1940年代には北海道内に約40路線あったといわれているが、国鉄の開通や道路の建設で
交通機関が整備されるとともに次々と廃止され1972年にすべての簡易軌道が廃止されている。
注)廃止前と廃止後が並ぶように順番を入替えました。 (2019年6月)
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